重い・デカい・曲がらない

軽くてラクなもんだから、ちょっとすぐ近くまでって場合にはカブで出撃することが多く、スポーツスターに乗る機会が前より減ってるかも。

で、軽いカブのあとでスポーツスターに乗ってみると、これがまぁ重くてデカくて曲がらない。

重いのは当たり前ですよね。80kg前後のカブと230kgのスポを比べること自体が間違ってます。しかし普段でも重いな~と思ってるのにカブのあとだとその重さが更に際立ちます。

デカいのも当然。スポはあのクラスにしては(リジスポは特に)コンパクトな方でヘタすりゃ250ccクラスに間違われそうなくらいですけど、こじんまりしたカブと比べりゃ差は歴然。重さと相まって乗り始めは「デカいな~」って感じます。250TRもサイズ的には近かったけど、アッチは全然軽いしスポより更にスリムだからデカさを感じるってことはなかったですね。

で、走り始めるとスポって全然曲がらない。いや、曲がるんだけど、ちゃんと曲がるように乗ってやらないと曲がらない。カブに限らず近年のバイクならほとんどが何も考えずともスーっと曲がってくれるもんですが、スポはサボるとすぐに外に張り出していく。これがカブのあとだとまた顕著に感じるんですねー。自分のバイクなのに「よくこんな曲がらないバイク乗ってるな」なんて思ってしまいます。

 

で・・・・軽量化は限界があるし、デカさが気になるのはカブのあとの乗り始めだけなので、せめてもう少しスポーツスターを曲がる方向にセットできないかなぁと最近考えてます。

一番簡単な話では、昔の883カップでやられてたようにリアを少し上げてフロントはフォークを少し突き出して、結果的に前のめりでキャスターの立ったディメンションにすること。このセッティングは883カップでは改造範囲がかなり制限されていたことも要因なんでしょう。

ただ、単にキャスターを立てればいいってもんじゃなく、安易なディメンションの変更は場合によっては危険な乗り味になってしまうこともあり、曲がらないと感じるスポのセッティングもHD社が長い時間かけて煮詰めた結果ですから、変える場合は慎重にやった方がいいかも。特にキャスターが立つことによるトレール量の減少は高速走行時にフラついたりすることもあるそうなので、それを補うためにオフセットの違うトリプルツリーに変更が必要になったりと、やはり素人感覚で安易にやるのは危険。経験のあるプロのアドバイスをもらうのがいいんでしょうね。

ディメンション以外ではホイールの変更という方法も。スポに限らずハーレーの純正ホイールは相当重いそうで、ホイールが重いということはバネ下重量の増加以外にジャイロ効果が強いという作用もあるそうな。ジャイロ効果ってバイクが2輪である以上必要なものなんですけど、ホイールやディスクローターを含めた回転物の重量が重いほどジャイロ効果が強くなるので、ホイールの重いハーレーはコーナーで立ちが強い、逆に言えば直進安定性が高い、ということになります。これを軽量なホイールに変えることでジャイロ効果を弱め、立ちの強さを和らげる、というのも一つの方法。ちなみにハーレーはスポークホイールとキャストホイール(あとはディッシュもある)がありますけど、見た目は軽そうなスポークホイールも実際はあまり軽くはなくてむしろキャストの方が軽いという話も。いずれにしても純正は相当重いので、ホイールを軽くするだけでかなりの違いが体感できるそうな。

スポに使える軽量ホイールとして有名なのはサンダンスのENKEI TRAK TEKとACTIVEのGLIDE。他にもアルミのホイールはいくつかありますがほとんどはルックスのみで軽くはないみたい。TRAK TEKはモーリスレプリカの7スポークでルックス的にはコッチに軍配でしょうかね。ただ、スポの場合はキャストもスポークもそれぞれ良さがあって、どっちがいいって私は決められない(笑)。スポークならRK EXCELで40穴のアルミリムが手に入るそうなので、純正ハブのまま組み替えるのはできそう。

あとはホイールのサイズも変わりますね。TRAK TEKならF19・R18、GLIDEならF19・R16 or 18、アルミリムなら前後18なんてサイズにもできます。タイヤサイズにもよりますけど、ストックのF19・R16からフロントを18に下げる、リアを18に上げる、あるいはその組み合わせ次第でディメンションが多少変化するし、履けるタイヤも変わってくるので単にホイールを変えるってだけでもなかなか難しそうです。

ホイールを変えるとなるとコストもバカにできないですしねぇ。キャストだと前後で20万オーバーですから気軽なカスタムとは言えません。スポークはリム単体が安くても組み換えのコストは結構かかりそうだし・・・。

 

そんな感じで、実際にアシを変えたスポオーナーさんのブログを見たりして妄想する日々です。

「峠が楽しくなった」なんて聞くとやってみたくなるよねー。

 

 

しかし、バイクを変えたいという話にはならんのね(笑)