AE86復刻パーツ発売開始

ÄE86

今でも人気のAE86ことカローラ・レビン/スプリンター・トレノの復刻パーツがGRヘリテージパーツより販売が開始されたというニュースがありました。

GRヘリテージパーツからはトヨタ2000GTや40系ランクルなどのパーツが既に復刻されているそうで、AE86はそれに続くもの。日本は海外と比べてヴィンテージカーの維持に関してメーカーがあまり積極的でない時代が長く続いていたのが、ここ数年で改善の兆しが見えるようになってきましたよね。日産はR32パーツの復刻や伊藤かずえさんのシーマのレストアをしてるし、マツダは初代ロードスターのレストアサービスやRX-7のパーツ再販をしてるし、ホンダは初代NSXのリフレッシュサービスをしてるし、最近はRC30のリフレッシュサービスでパーツの再制作してる様子が話題にもなっていました。

R32やNSXあたりは今となってはかなりプレミア価格でおいそれと手が出せるものではないし、トヨタ2000GTにもなればほぼミュージアムクラスと言っていいのでこれらのパーツ再販はあまり一般的な話ではないかもしれません。しかしAE86は現役当時を知ってる私ら世代には考えられない価格帯にはなってしまっていますがここまで高騰する以前から所有している方も結構多いと思うので、なくて困っていたパーツが手に入るようになるのはとても助かるんじゃないでしょうか。

私は長らく空冷VWに乗ってて、維持に必要なパーツの充実度が他のヴィンテージカーに比べて空冷VWの圧倒的なアドバンテージだというのは常々感じていました。年代までマッチした完全オリジナルにまでこだわるとさすがに厳しいところもありますけど、そこを譲れば70年前のType-1ですら日常的に動かすことができるというのはなかなかありません。それができるからこそ50年代のType-1にも乗れたし、逆に国産旧車は70年代でも躊躇する、というところに繋がっていました。これがType-1なら普通に流通してるパーツがType-3になると途端に手に入らなくなるという経験も味わったので、必要な時に必要なパーツがなんとかなる、というのは旧車趣味においてとても大きなウェイトを占めます。

今回のパーツ再販でAE86の充実度がどれだけ上がるかは詳しくわかりませんけど、この先減ることはあっても増えることはない旧車が1台でも多く長く生き残ってくれることを願います。