フィフティーズワーゲン

Daytona

 

現在発売中のDaytona5月号では「フィフテーズワーゲン」と題した特集が。

出版社の異なる某誌とクルマが一部カブってるのはご愛嬌(笑)として、以前にもVW特集が載った2012年11月号と同じく、Daytonaは写真のセンスがいいですね。特に連なっての走行シーンはポスターにしてもいいくらい。

 

で、一口にフィフテーズワーゲンと言っても、52年までのスプリット、53年前期のみのツビッター、53年後期からのオーバル、58年からのスクゥエアウインドゥと、たった10年の間にめまぐるしく変化していたわけで、オーバルだって55年までと56年以降ではまたディティールが異なるし、60年代の次の10年も大きく変化は続くのだけれど、50年代というのはフィフテーズと一括りにするにはムリがあるくらい濃密な10年だったと思います。

個人的にはラインナップされるボディカラーや細かいディティールが垢抜けてくる56年以降が好きなんですが、55年以前でも使うボディカラーやカスタマイズによっては垢抜けた雰囲気にもなるし、56年以降でも同じく重厚な雰囲気にもなったりして、VWというクルマの懐の広さと言うか奥の深さと言うか、そんなものを感じます。

実際、誌面に載る50’s VWsはそれぞれが強い個性を放ち、1台として同じクルマはありません。

 

そして、フィフティーズと言うと既に60年も昔になるわけで、ウチのオーバルも来年60歳を迎えるってのはよく考えるとかなりスゴイことですよねぇ。

昨日紹介したアメリカンホットロッド誌では60年前どころじゃない1920年代のモデルAまで登場してますけど、50年代のクルマがフルオリジナルで残っていたり、まったく手を加えずとも現代の道路事情に対応するという点において圧倒するのは間違いなくVW。

長くVWに乗ってると普段その辺りをあまり意識せず、70年代のVWをいまだに高年式なんて言っちゃってるのはもはや感覚が狂ってるんでしょうね。

70年生まれの私がすっかり中年になっちゃってるんだから、高年式でも十分古いよ(笑)

 

ただ、間違いなく言えるのは今後50’s VWsは減ることはあっても増えることは決してないということ。昨今の高騰振りからもわかるように、50’s VWsはもはやクラシックカーの域に達しています。

1台でも多く後世に残せるように大切にしていかなきゃですね。