R1-Z チャンバー装着

R1-ZのR1-Zたるところと言えば特徴的なトラスフレームと共に上げられるのが右2本出しのチャンバー。それ自体に特に不満があったワケでもなくむしろ好きな部分だったんですけど、たまたまヤフオクでUsedチャンバーをゲットしたので交換しちゃいました。

 

 

ブランドは「SPEX」というよく知らなかったショップのもの。ホントはOXレーシング(旧SSイシイ)のマジックファイヤーかミハラのM-Forceが欲しかったんですけどなかなかなくって、あったとしても意外と高かったりするもんでモノは試しにとSPEXを落札。
材質はスチールでサイレンサーはアルミ。エキパイはクロスです。元々はスチール地肌丸出しだったんですけど「イジってる感」が出るのがイヤだったので耐熱ブラックでペイントして、知らない人ならパッと見た感じはノーマルみたいです。取り付け自体は特に難しいこともなく、単に付け替えるだけのイージー作業でした。重量は正確に測ってませんけど、ノーマル1本とSPEX2本が同じくらいかな?スチールなのにとっても軽いです。

ネットで調べたらSPEXのチャンバーは色々バリエーションがあるらしく、年代によっても微妙に違うらしいです。ショップのHPにはさっぱり情報載ってなかったんですが、形状や溶接跡などをSPEX使ってる人たちのHPで見比べた感じでは私の付けたのは02~03あたりの「ステージI」というものっぽい。それらによればキャブセッティングはノーマルを前提としているらしく、私も特にセッティングは変更せずにいわゆる「ブタの鼻」も付けたままの状態です。

さてチャンバー交換したら早速エンジン始動。
ノーマルの多重構造(たぶん)のチャンバーに対して鉄板1枚だけとなった膨張室からはパリパリと弾けるような2ストらしいサウンド。対してサイレンサーはそこそこ消音効果が高いようで、全体的な音量はノーマルと対して変らないくらい。ま、2ストの音自体が好きじゃない人には安っぽく聞こえるのかもしれませんが・・・・。

エンジンが暖まったらいよいよ試走です。
乗り出してすぐ体感できるのは低速トルクのアップ。ノーマルでは3000rpm以下はまるで使い物にならなかったのが明らかにトルクが増してます(あくまでも2ストにしては、というレベルですが)。更に5000rpmあたりにあった谷間もやや改善された感じで非常にフラットなトルクカーブを描いてる印象。いくら2ストとは言え街中では低回転もそこそこ使えた方がラクなのは当たり前なので、この点でとても乗りやすい特性なんじゃないかと思います。
そして肝心の高回転域も5000rpmを超えたあたりから2ストらしくパイーンと一気にパワーが盛り上がり、10000rpmくらいまでまったくストレスありません。フケ上がりのスピードもノーマルより格段に速くなっています。10000rpmからレッドまではさすがに下降気味になるようですけど、これはチャンバーよりCDIの問題のような気も。でもレースやってるワケじゃないし普段は中~高回転のパワーが上がってくるその過程が一番楽しいので10000rpm以上なんて私にゃあんまり必要ないですし、たいした問題じゃありません。

総括としては「非常によくできたチャンバー」で、ジャジャ馬っぽい2ストフィーリングを求める人にしてみれば優等生すぎるくらいかもしれませんが、OXレーシングもミハラも絶版の今、新品で購入できるR1-Z用チャンバーとしてはオススメできるチャンバーではないかと感じます(ま、SPEX以外試してないので大きなコトは言えないが)。

できることならコレで仙台走ってみたいですな。