unlimited

もう20年以上前、モンキー2台飼ってた時がありまして、他に同じくモンキーいじってる仲間もいなかったのですが、なんとなくチームとかクラブとか、そんなのがあったらおもっしぇかな～と名前を考えてたりしたんです（一人なのにｗ）。

その時つけた名前が「MONKEY UNLIMITED」

UNLIMITEDはたぶんその頃に本か何かで見た単語だったと思いますが、何で見たのかは記憶がありません。

でも意味や響きが妙に気にいってたんですよね。

MONKEY UNLIMITED・・・・・モンキーのカスタムに終わりも限界もない！

ロゴのデザイン考えてた当時のネタ帳は今でも大切に保管してあります（お粗末過ぎて見せられたもんじゃありませんが）。

 

結局モンキーは知人に売却してしまい、その後モンキーに復帰することもありませんでしたが、そんな過去の流れもあって、自分のVWサイトを作る際につけたのが「bug unlimited」というわけです。

元々クルマもバイクもオリジナルを大切にキープするよりイジり倒す方が好きで、人と同じじゃイヤってタイプなので、unlimitedというワードはクルマ・バイク趣味において自分自身のテーマにもなっています。

だからbug unlimitedという名前もチームやプロジェクトの名前というより、自分のスタンスを表してると言った方が正しいかもしれません。

オリジナルの良さやトラディショナルなカスタムの歴史もリスペクトしつつ、型にはまらない自由な発想でカスタムを楽しむ。

まぁ、そんなコト言いつつもたいして独創的なコトはしてないですけどね。

ただ、自分自身をセオリーやルールという枠に収めたくはないです。

 

しかし、歳を取って知識やキャリアが増えてくるとどーしても頭が固くなってくる。

リプロより本物、ハズシより王道、TaiwanよりUSA、ニュースタイルよりトラッド、みたいな。

物の価値観とか好みのスタイルとかは人それぞれで自由なはずなのに、どこか自分自身で枠にはめているんじゃないか。ふとそう思う時が度々あります。いい歳して子どもみたいなことできないって妙なプライドもあるのかもしれません。

そんな時、ここ数年で知り合った若い世代のVW乗りが原点を思い出させてくれます。

 

以前、ある方にそういう若いVW乗りと接してることについて「物足りないんじゃ？」と言われたことがありました。

確かに彼らはキャリアも浅く、知識・経験も私よりは少ない。彼らのクルマは必ずしもコンディションがいいわけでもないし、貴重な個体や評価の高いモデル・年式でもないし、カスタムの内容もチープだったりするかもしれません。

でも、

金がないならアイディアで勝負！とばかりにベテランじゃ思いつかないよーな自由な発想で自分のクルマを楽しんでる姿は物足りないどころか、頭の固いおっさんにとっては非常に刺激的。ヘンに古くからのセオリーに捕われていないだけに、時にはブッ飛ぶよーなネタを仕込んできたりして、逆にこっちがヒントをもらうことすらも。

もちろん彼らのやることを全面肯定するわけじゃありません。私には私の好みやスタイルがあるし、彼らのやることに「ダセっ」と思うこともあるけれど、私はそれなりの経験をしてきて「今」があるわけで、乗り始めた頃にはその時の「今」があったはず。そしてそれは彼らも同じ事で、彼らのやることにアドバイスくらいはしたとしても、私の価値観を彼らに押し付けるのではなく、それぞれの「今」を楽しめればいいんじゃないかと思います。このまま乗り続ければ彼らも彼らなりの経験を積んでいくわけだし。

「ノーマルエンジンだし・・・・」と二の足踏む方が多い中、ノーマルエンジンのくせして(笑)ドラッグレースにエントリーしちゃう彼らはヘタなベテランよりよっぽどVWをJOYしてるんじゃないかと思いますよ。

6Vルックでもいいじゃん。
ボロボロのポンコツでもいいじゃん。
1/4マイル20秒でもいいじゃん。

いつかはOVAL・SPLITに乗りたいと思えば乗るだろうし、ピカピカのショーカーにしたいと思えばするだろうし、13秒台で走りたければエンジンチューニングするだろうし、それぞれの目標やスタイルに合わせて自由に楽しめればいい。もちろん20秒台のボロボロの6Ｖルックが心地いいならそれもOK。

ビギナーもベテランも、VintageもCal Lookも、ノーマルもカスタムも、等しく楽しめるのがVW。

身の丈に合った形で、まずは楽しむ。

趣味なんだから、楽しくなくっちゃ。

 

そんなスタンスこそが「unlimited」なんじゃないかなぁというのが、ここ数年で思ったことです。